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October 31, 2007

エッセイ:ピアノが弾きたい Vol.7

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 私のピアノ嫌いは、尋常じゃなかった。中学三年生の時。この時は、もうピアノ嫌いが始まっていたのだが、そんな中、またもや、合唱コンクールのピアノ伴奏を頼まれたのだった(これでもう、三年目だった)。その日は、音楽の授業で、合唱コンクールで歌う曲の初めての「合わせ」だった。

 曲は、『In Terra Pax(地に平和を)』という、私のピアノ能力を、遥かに超えた技術を要する難しい曲だった。とりあえず、何とか自分で練習はしてみるのだが、どう頑張っても、「合わせ」の日までに、完成させられなかった。それでも、「合わせ」は、しなくてはならない。つっかえがちに弾く私に、音楽教師は、「完全に弾かなくても、弾けないところは、適当に弾いておけばいいのよ」と、ちょっとイラッとして、急かしてきた。そうは言うけれど、編曲の才能でもない限り、中学生に(しかも私に)、適当に弾く音楽技術があるわけがない。適当に弾けるのなら、完璧にだって弾けるさ。


 次第に私は、何で私が?! という気持ちになってきた。というのも、この難曲の伴奏を依頼された時。私は、きっぱり「弾けない」と断ったのだ。ちなみに、この曲は多数決で選ばれた。私は、難易度からしても、『In Terra Pax』は無理だから、『モルダウ』が良いと、そちらに手を挙げた。しかし、ちょっと発言権の強いW君に流されて、(みんなの弱虫…)結局、伴奏者の技術など無視され、『In Terra Pax』に決まってしまった。


 そういう成り行きもあり、私は、何で私が?! という気持ちになったのだ。そして、練習が終わると、私はピアノの蓋を、バン! と閉めて(学校の楽器なのに!)、ツン! と音楽室を立ち去った(まだみんな教室に残っていたのに!)。音楽の授業の後は、確か給食と掃除の時間だったのだ。しかし、私は、何と、空き教室に立てこもり、そのどちらにも出席しなかったのだ。
(続く)


※府中、野川公園で。自転車がなぎ倒されているというのに、写真撮影が続行されているのは、なぜだろう…?
【KNT ROOM】私のHPです

投稿者 きつね子たぬき : October 31, 2007 07:08 PM

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