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September 12, 2007

エッセイ:ピアノが弾きたい Vol.2

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 初めての合唱コンクール。私は何の疑問も持たずに、ピアノ伴奏者に。難しい曲ではなかったし、幼少の頃、数年習っただけの私が、弾けるくらいなのだから、たいしたことないと思っていた。が、甘かった。というのも、私が習っていたピアノは、近所の歌の先生が、副業で行っていたレッスン。発表会というものさえ、出たことがなかった。

 バイエルはやったけれど、他の楽譜は、NHKの「みんなの歌」とか、そんなものばかり。いまいち、ピアノらしくなかった。ツェルニーとか、モーツァルトとか、クラシックをやってみたかったのだけれど……。(かっこいいから)


 そんな私が、全校生徒+先生+来賓+父兄の前で、いきなり弾くのだから、今思えば、こんなに危なっかしいことはない。だけど、当時の私は、事の重大さを知らないから、へのかっぱ。そういう気の緩みが、ミスに繋がるんだよね。


 本番。最初は順調だった。緊張もそんなにしていない。今まで通り、いたって普通に曲は進む。この普通な感じが、良くなかったのかな。だってこの曲、同じリズムがずっと続いていて、譜面も同じリズムの音符が並んでいて、自分がどこを弾いているのか、見失いやすい。で、見失った。


 一瞬、ちょうど一拍か半拍くらい。私は、弾いている場所を見失って、演奏をストップさせてしまったのだ! 頭、真っ白。心臓、口から出そう。見るに見兼ねて、神様が援助してくれたくらい奇跡的に、次がどこなのか、信じられない速さで、がむしゃらに見つけ出して、また、演奏を続けた。後で聞くところによれば、指揮者のI君も、一瞬、えっ? って、私を見たらしい……。(友人Yによる証言)


 この、たった一度の失敗から、私のピアノ嫌いは、始まったのだ。ピアノが弾きたい。でも、失敗するかもしれなくて、怖い。何という悪魔のジレンマ! まだ、幕が開けたに過ぎないんだよ。トホホ……。(続く)


※ この頃は、まだジレンマというものを味わったことがない。ポーズをとる前に、シャッターを押されて、狐みたいな顔になっている。(右)野川公園へ行く途中か、多磨霊園の中のどちらか。
【KNT ROOM】私のHPです

投稿者 きつね子たぬき : September 12, 2007 12:45 PM

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