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September 05, 2007

エッセイ:ピアノが弾きたい Vol.1

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 私には、ピアノが嫌いだった時期がある。ちょうど、十三の秋から、二十一くらいまで。この約八年間は、私にとって、弾きたい、でも弾けない、という、悪夢のジレンマの日々だった。


 みなさんの中学校では、合唱コンクールというものが、あるだろうか。私が通っていた中学では、秋になると必ず、この合唱コンクールが開かれ、クラス対抗で、一位、二位を争っていた。私はこれのピアノ伴奏を、不本意にも三年間務めた。

 最初が悪かったのだ。というのは、中学に入学して、初めての音楽の時間。アンケートが配られた。そこには、「あなたは、ピアノを弾けますか?」という質問があった。私はこれを、ただのアンケートだと勘違いして、「はい」に丸を付けた。すると質問は、「どんな曲を弾けますか?」に続いた。勘の鈍い私は、ここでも、ただのアンケートだと思い込み、「モーツァルトの『トルコ行進曲』」と書いた。これが、まずかった。


 ある日、私は、音楽教師から、授業でのピアノ伴奏を頼まれた。音楽教師は、あの、最初の授業のアンケートをもとに、ピアノ伴奏者を探していたのだ。(ちなみに、このアンケートのカラクリに気づいたのは、つい最近である)やはり、勘の鈍い私は、何の疑問もなく、ピアノ伴奏を引き受けた。この決断が、後の八年間、私を苦しめることになろうとは、夢にも思わずに……。(続く)

※写真は九州の宮崎に行った時のもの。まさか21世紀に入り、一人の知事の力で話題の県になるとは知らず、当時で一番カッコいいポーズをとっている。
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投稿者 きつね子たぬき : September 5, 2007 02:26 PM

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