August 22, 2007
コラム:セルフ・クリエート Vol.3
ある日突然、千尋は、見知らぬ不思議な世界に来てしまった。知り合いなどいない。変な人や生き物がたくさんいる。なかなか受け入れてもらえない。そうした孤独の中、何だかわからないけれども、働かなければならなくなってしまった。たくさんの人に頭を下げる。怒られる。自分の要領の悪さを自覚する……。
「ここでは、今までの私は、通用しない」のだ。
社会は冷たい。理由など聞いてもらえない。突然の環境の変化にも、容赦はしない。子供は、「現実を知る」必要がある。そして、その現実に対応していくために、「自分を自分自身の力で鍛えていく」訓練をする必要がある。現実を知ることは、子供の権利の一つでもあり、義務の一つでもあるように思う。本当のこと、つまり、社会は冷たいとこうことを、教えてあげないのは、実は、大切な権利を勝手に取り上げているようなもの。子供には知る権利がある。知った上で、それをどう受け止め、どう行動するか判断するのは、本人の自由。私たちは、相手の心までは奪えない。それなのに、大人は、何でも悪い方に物事を考えて、その結果、心配性になって、本来知るべきことさえ隠してしまう。隠してしまうことで、知ることさえできなくして、「何かを感じたい心」まで、操作しようと試みる。余計なお世話だ。
言わせてもらおう。現実とは冷たい。だけど、一方で、とても救われる。現実はとても理性的で、客観的で、嘘をつかない。現実を見せられた私たちは、自分が抱いていた理想とのギャップを目の当たりにして、ショックを受ける。倒れるかもしれない。もしくは、鬱状態になってしまうかもしれない。人間は、現実と理想との間に、大きなギャップが生じると、苦悩する。しかし、その現実とは、苦悩する前から、もともとそこにあったのだ。何を今さら、パニックになる必要があろう?(続く)
※写真は飼い猫と共に、なぜか意気込んだ表情で写真に写る作者。よく見ると、微妙~に「グット!」とやっている。
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投稿者 きつね子たぬき : August 22, 2007 11:35 AM