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[ 朝の犬 ] エントリー

February 22, 2007

朝の犬

雲間から覗く空(L)shukusho.JPG
冷たく澄んだ 霧が白く漂う早朝の道に
裏の家のシベリアンハスキーが
主と一緒に散歩をしていた
嬉しそうに 尾を振り
綿のような毛皮の内に 喜びを膨らませて
その小さな前足が弾むのには
理由があった
それは その道に
一台の車も通っていなかったからだ
ようやく太陽が流れ始める
まだ誰も起きていないこの道は
欠伸ばかりして
近頃は私の呼びかけに
ちっとも応えてくれなかった老犬にとって
まさに楽園だったのだ
人間は 心を許した主のみ
車も自転車も走らない
朝の犬は 道のど真ん中を
主の手を引き 足どり軽く歩いていた

【作品への思い】
高校生の頃、テスト勉強のために朝早く起きた私は、
ベランダ越しに、裏の家の犬が道路を歩いているのを見つけました。
早朝の誰もいない道を、我が物顔で嬉しそうに歩く犬の表情が忘れられませんでした。
普段なら、車が邪魔で、塀にぴったり寄り添うような形でしか散歩できません。
犬にとっては早朝という時間は、誰にも邪魔されずに散歩できる嬉しい時間なのだなと思ったのでした。

きつね子たぬき

【KNT ROOM】
【ポエトリーリーディング KNT Music】
写真提供【NOION】

投稿者 きつね子たぬき : February 22, 2007 10:29 PM

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